昨日は機会があって、パラスポーツ選手の講演を聞いてきました。
昨今身障者用の設備 スロープや多目的トイレ エレベーター などいろいろできていますが、講演者は 「おしい」 施設がたくさんあるといっていました。
それは折角あるのに 実は使えないことが多いからということでした。
例えば、車椅子でスロープを利用する場合
・スロープ(坂)の上に扉がある
・スロープは車椅子で登る。その時に両手は車椅子の車輪にある。
坂を上がるために一所懸命こぐ。 手はこぐために使っているので
こぐのをやめると 坂なので滑り落ちる。
・坂の上には扉があるが この扉は手を使わないと開けない。
・扉を開けるために手を扉のところにもっていくと 車輪から手が離れるので
滑り落ちる。
つまり坂の上の扉はどうやっても開けないということでした。
ここでの工夫は スロープと扉の間に 車椅子が一旦停止できる平らなスペースを設ける。平らなスペースなので、手を放しても滑りおちない。手が離せるので扉が空けれる。
もちろん、この設備を作った人は良かれと思ってやったのだとは思いますが
その立場になってみて、やってみるとわかることは多々あるのではないかと思いました。
またその講演者は分からなければ、自分たちに聞いてほしいと言っていました。
まさに現場百篇 実際の利用者や人に聞いてみる。 これは今回のバリアフリーの事のみならず ビジネスの世界にも通じるものだと思いました。