ディレクションを科学する と 私の日記

自己紹介とディレクションを科学していきます。

期待値マネジメント その3 見積を完全に把握し理解する

システム開発の場合、ほとんど100% 見積は先につくることになると思う。

 

そしてその見積がOKになった後、打ち合わせを行いつつ、仕様を詰めていくことに

なります。

始まった当初はほぼ見積内容に沿った形で動いていると思うのですが

だんだんと回が進むつれ、話がそれていくことが多いのではないでしょうか。

 

その時に軌道修正する指針が実は見積です。

見積の項目自体を完全に把握し理解することで、〇〇は見積時にはなかったですとか

これは見積の時には考えていたので 削除になりますねとか。

が言えるようになり、

当初の予定とどうなるのかがはっきりとわかるようになります。

これをすることで調整が可能となるわけです。

 

この見積を完全に把握し理解するということは、どういうことなのかというと

 

〇〇構築  5人日 〇〇円

となっていた時 なぜこの作業は5人日なのか 自分なりの理解でいいとは思うので

それを人に適切に説明できるようになることです。

 

例えば 

〇〇一覧表示 4人日 〇〇円

となっていた時 なにかの一覧が表示されることはわかります。

では、ここに検索機能を加えることは加味しているのか。

加味しているならば 属性検索のみか 曖昧検索などのキーワード検索は含むのか

検索項目は 100個でも同じ費用なのか また一覧なのでソート機能は考えているのか

いないのか 一覧で表示する項目は 100個でも同じ費用なのかどうなのか。

4人日でできそうな内容を自分なりに定義して 打ち合わせに臨まないと

打ち合わせで決まったままになってしまいます。

複雑な検索機能が付加されてとても4日では構築できない ということになります。

 

ですので、打ち合わせに臨む前に 例えば上の例で言うならば

検索は属性検索3つ 曖昧検索はなし ソートは2種類 一覧は8項目程度を想定と

工数を見ながら自分で目安となる機能を定義しておく必要があります。

 

そうすることで、打ち合わせで仮に 一覧表示が50項目となった時に、

「それは想定外でしたと 想定では8項目ぐらいを考えていました。」

と明確に言えるようになるのです。